家庭や学校、地域での虐待や暴力、社会的排除や経済的困窮など、子どもの生活には「トラウマ」となりうるさまざまなできごとがあります。しかし、それらのトラウマのほとんどは、語られず、周囲はもとより本人にも気づかれることのないまま、子ども自身と周囲に影響を与え続けます。「問題行動」とみなされがちなさまざまなふるまいは、実はトラウマの影響によるものかもしれません。「暴力や苦痛は逃れられないもの」「だれも信用できない」という思いを抱いたまま、人生に奮闘し続けている子どもたちがいます。
子どものトラウマに気づき、ケアし、安全・安心な生活の場を作っていくこと――“トラウマのレンズ”で課題や支援を見直していく「トラウマインフォームド・ケア(Trauma Informed Care)」は、子どもの回復に欠かせないだけでなく、支援者や地域で暮らすあらゆる人にとって役立つものだと考えられます。
社会の問題をトラウマインフォームド・ケアの観点で考え、地域(みんな)で支え合うネットワークをつくるためのプロジェクトを立ち上げました。
たくさんの方と一緒に取り組んでいけることを願っています(Since 2017)。

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